Red Garlandはお好き？

そもそも、トランペットを練習し始めたのは先日も書きましたが、私の学生の頃のサークルの先輩の佐野大介さんと、森田珠美さんのライブを見に行って、ジャズの格好良さに再会したからなのです。チェットベーカーは好きで聴いておりましたが、その他のジャズは殆ど聴いていなかったのですが、最近またあらためてジャズの聴いてなかったCDを引っぱり出して聴いております。

佐野さん、森田さんのバンドではバップのスタンダードをやっておりましたが、スタンダードってあらためて聴くと良くできた曲ばかりですね。完成されていて、なかなかそれからアドリブのソロを紡ぎ出すのは難しいのですが、手探りでやっております。森田珠美さんのピアノは彼女の外見からはちょっと想像がつかないくらい力強くなったり、しっとりしたりとバリエーション豊かですが、はじめっからあんな感じに色々なことはできません。

それで、私が目安にしているのがレッドガーランド。彼のピアノはうまくまとまっていて、耳ざわりが良くて好きです。ジャズをお好きな方の中には、レッドガーランドは退屈、と思われている方もいらっしゃるようですが、レッドは退屈なんじゃありません。上手いこと抑えたピアノなのです。

コロコロ転がるフレーズはジャズの教科書です。私は、レッドガーランドのピアノ、世界一とは思いませんが、ジャズというものの基本を押さえ、かつ、メロディアスでコンパクトに音楽をまとめるという意味では天才だと思います。どうですか、もう一度、レッドガーランドを聴いてみては。