最強のWeapon。Bigsby付きのテレキャスター

ソリッドボディーのギターは今まであんまり手元にはなかった。私はホロウボディのギターを偏愛的に収集していて、気がついたら手元にはアコースティックギターか、セミアコ、フルアコばかりが集まっていた。

 

テレキャスターも一台持っていたけれども、ホロウボディーになっている、スワンプアッシュの軽いギターだった。そもそもセミアコも殆ど持っていなかった。Rivieraを去年買うまでセミアコも持っていなかった。だから、手元にあるエレキギターは全てがフルアコだった。

 

そんなとき、或る日ギター屋に行くと70年代後半の重たいアッシュボディーのテレキャスが目についた。私はこの重いテレキャスにずっと憧れていて、そのギターのことは先日書いたのでそっちを見てもらうこととして、そのテレキャスを弾いているうちにテレキャスターへの想いがどんどん強くなった。

テレキャスターが最も完成されたエレキギターであると思うようになり、このギターの可能性を引き出したくなった。

 

そんなにテレキャスターが好きになったのは、ロイブキャナンやダニーガットン、ジミーメッシーナの影響もあるだろうけれど、特にそれを決定的にしたのはヴィンスギルの新しいアルバムのジャケットで、彼がテレキャスターをかき鳴らす姿を見て、ギタリストはこう出なくちゃいけないと思うようになったからかもしれない。

 

テレキャスターは鳴りを押さえた重めのアッシュボディーが私の好みなんだけれど、ebayに何台かフェンダー製の重めのボディーが売りに出ていたので、このボディーにBigsbyを取り付けたらなんてステキなギターが作れるのではないかと想い、早速購入した。

 

色々なパーツを揃えていたら新品のテレキャスが買えるくらいの金額になったけれど、満足のいく一台ができ上がった。テレキャスの音を満ちながらトレモロアームがついているギターは、ロカビリー、カントリーをかき鳴らすギターとしては理想的である。見かけは、随分派手になるけれど、なかなか禁欲的なサウンドの上品なギターができ上がった。

 

後は練習あるのみである。