ディキシーやシカゴスタイルのジャズを聴きたい

先日マルサリスとクラプトンのアルバムについて少し書いたけれど、あのアルバムを聴いて、トラディショナルなスタイルのジャズ。いや、正確にはトラディショナルなジャズなんてジャンルは無いんだけれど、オールドスクールのジャズをもう一度キチンと聴いてみたくなった。

 

そもそもウィントンマルサリスはニューオーリンズ出身だけあって、ディキシーや黒人霊歌にとても造詣が深い。かつて、10人編成位で黒人霊歌のCDを吹き込んでいて、あれはあれで名盤だと思う。タイトルは忘れたけど。こうやって振り返ってみると、マルサリスのアルバムはクオリティーが高い。録音とか編集とかはもっと改善の余地はあるけれど、アレンジ、演奏等どれも充実していて、且つ引き出しが広い。

けれども、そういうクオリティーが高い演奏ばかりを聴くと、人間の耳とは勝手なもので、もっとくだけた、完成度とは別の魅力を探求したくなるもんだ。

 

そういう意味では、マルサリスとウィリーネルソンの共演盤は素晴らしかった。ウィントンの完成されたアレンジと、ウィリーネルソンのラフで荒削りながらも洗練された演奏と歌。ウィリーネルソンという人は音楽のジャンルに左右されることなく自分の歌を歌えて凄いもんだと思った。

 

それで、マルサリスとクラプトンを聴いて、もっともっとジャズとは面白くて、表情豊かであり得るモノだと再認識した。ツーファイブやフォービートだけがジャズじゃない。ハードバップやビバップだけがジャズじゃない。

 

それで、聴いてみたくなったのがエディーコンドン。私はコンドンについて何も知らないのだけれど、彼が洒落者で、時代のながれに流されずジャズの魅力を探求し続けたということは知っている。彼やルビーブラフの音楽がもっと聴きたくなった。ルビーブラフは大好きだから何枚かレコードも持っている。そのうち見つけ出して聴いてみよう。