続モノクロのネガ作り。手荒い方法

昨日疲れていて、話が途中で寝てしまった。

読んで頂いた方、いつまでたってもネガ作りの話がでなくて、申し訳ない。

 

ネガ作りとは言っても、私はプロフェッショナルではないから、常に均一で良質なネガを作れるわけではない。スナップショットばかりを撮っている私は、どちらかと言えば露出もバラバラになりがちだし、ネガの固さを揃えるのはほぼ不可能な撮影データであると言えるかもしれない。

 

それでも、最近はフィルムの質もよくなってきているので、トライXなんかだと、でたらめの露出でも結構まともに写っていてくれる。だから、現像のときに、ちょっと気をつければそこそこのネガができる。

35ミリで撮影するとき、だいたいいつも35ミリレンズか、28ミリレンズをつけて撮影しているので、晴れた日は順光250分の1秒、F16で、逆光の時はひと絞り開けて、日陰は場合によってはF8でと決めてしまえばだいたい露出はそろってくる。曇りの日は、光が均等にあたるので、晴れた日程露出に神経質にならなくても良い。

 

最近は、モノクロはライカじゃなくてニコノスで撮ることが多いので、露出はだいたいカメラ任せで撮れてしまう。このオート露出って言うのがくせ者で、だいたい完璧に露出をあわせてくれるのでネガで撮影する場合は殆ど露出補正は要らない。殆ど、というより、露出補正をしたことが無い。

 

私は殆どポジで撮ることは無いけれど、ポジで撮りたければ、マニュアル露出を使えば良い。ポジは露出がシビアになるけれど、内蔵露出計でだいたいのところOKである。ライカで撮る場合は、念のため露出計をつけてとると良いのだろうけれど、手元にちょうど良い露出計が無いのでセコニックのスタジオデラックスだったっけ、あれで対応している。

 

シノゴで撮ったりしていた時も、ちょっとは露出計を使っていたけれど、いつも同じフィルムを使っていると、フィルムのクセもだんだんわかってくるから、露出計は要らなくなる。トライXくらい万能フィルムであれば、1段のアンダー・オーバーでもまともなネガはできる。

 

問題は現像のときいかに均質に現像できるかである。

 

私なりに色々試して、一番やりやすいのはやっぱりD−76だ。一時期フジのスーパープロドールって言う増感用の薬品を使ったりもしていたけれど、あれはフジのフィルムのコントラストを上げて使う場合には良いけれど、コダックのフィルムの現像データがわからないので、TX400にしてからは専らD−76である。

 

現像データは単純明快、D−76を1:1で20C、10分。これでだいたいいつも揃ったネガを手にすることができる。撹拌のしかた次第で現像むらの無い均質なネガができる。D−76は現像時間が長いので、ネガのコントラストを調整しやすい。寒い日は30秒押して現像したりもするけれど、おまじない程度のもので、だいたい欲しいネガは10分の現像時間で手に入る。

 

これが、私の知っている唯一のTri-Xの現像データだ。

ネガが揃わなくて苦労している方、試してみてください。ちょっと固くなりがちですが、シンプルで覚えやすいネガ作りです。