レコードのジャケ写を撮っている写真家

今日は久しぶりの仕事だった。久しぶりって言っても三日ぶりだからたいしたことはないんだけれども、それでも、ずっと会社が休みだったかのような気持ちにさせられた。だいたいこんな飛び石連休の間の一日ぐらい休みにしてくれれば、もっと自由に時間を使えるのに、間に一日仕事を挟まれると、水をさされたような気がする。悔しい。

 

それで、まあ、明日から待ちに待った3連休がやってくるのだけれど、とりあえず明日から何するか、今は未だ考えている最中です。せっかくだからバイクに乗って、どこか写真を撮影に行こうかと思ってます。世間じゃ、震災の影響で、避難所で連休を過ごす人や、被災地にボランティアに行ったりする人もいる中で、一人だけ遊びに行くのも気が引けますが、人に気を遣っていたらこの世では生きていけません。短い人生、とりあえず自分の思うままに生きていきたい。

それで、どうしようか考えて、夜になってしまった。フィルムを巻いて、明日の朝に備えよう。

 

それで、今日はなんの話しようか?

グーグルアナリスティックで、音楽の話題は結構いろんな方に読んで頂けているので、音楽と写真に関わる話をしよう。

 

私がこのブログで紹介する写真家って、あんまりコマーシャルの写真撮っているひと達じゃないから、彼らの写真作品はなかなかお目にかかる機会ないかと思います。写真作品をコレクションしている美術館も、最近は結構増えているようですが、まだまだ少ないのが現実で。それで、まああんまり写真家の名前を挙げてもピンとこない方も多いと思います。

 

私は、写真を自分でも一生懸命撮るようになるまで、彼らの名前も、作品も見たことはありませんでした。だから、写真家の写真作品って写真好きの為のものであって、あんまり一般の美術に興味がある人たちが見て喜ぶようなものはないのかもしれません。

 

じゃあ、それらの写真家が撮った写真が、一般に流通していないかというと、そういうわけでもなくて、結構目にすることがあります。それは、本の表紙だったり、CDのジャケットの写真だったり、飲み屋さんに飾ってあるポスターだったりします。

 

特に、CDのジャケットにはいろんな人の写真が使われているので、皆さんもお馴染みのものもあるでしょう。

 

例えば、レイ・チャールズの音楽が好きな方は、アトランティック時代のレイ・チャールズのCDとかお持ちでしょうか?アトランティック時代のジャケットはほぼ全て写真家のLee Friedlanderの写真が使われています。そもそもFriedlander自身が、コマーシャルの仕事も含めてジャズミュージシャンの写真を数多く撮っているので、ご覧になられてことがある方も多いでしょう。

 

もっとメジャーなところでは、ストーンズのアルバムのカバーでロバートフランクの写真が使われているのがあります。確か一曲目にRocks offが入っているやつ、アルバムタイトルは忘れましたが。あれなんかはよくCD屋で売っているのも見ます。

 

あと他には、ファッションの世界で活躍している写真家ジャンルーシーフの写真も何枚かのアルバムのジャケットに使われているのを見たことがあります。メープルソープも写真家に分類して良いのか解りませんが、彼の写真がアルバムのジャケットになっているCDを何枚か持っています。

 

そういう場面で使われている写真を見て、写真作品として成立しているかと言えば、成立しているのもあれば、単なる挿絵になっているものもあるとしか言えません。

 

しかしながら、それらの写真作品が音楽と共存できているということについては、写真のあり方のひとつの可能性だと思います。それは、ミュージックビデオは映像作品ではないっていう意見と同列に語られてしまいそうですが、違います。CDのジャケットはミュージックビデオと同じように音楽に付随するものに過ぎませんが、写真は写真だけで成立しうるものなのです。従って、それらを全く離してしまっても、それぞれで成立できる可能性がある。

 

写真の文化がいまいちメインストリームになれないのは、そういう写真の性質も関係しているのでしょうが、それがいつもネガティブなものとは限りません。写真はいろんなメディアや文化に忍び込んで、そこでそこそこの居場所を見つけることができる。これは写真の強みです。

そのおかげで写真がお金に変ることも成立し得ているのです。同じようなことが絵画にも当てはまりますが、報道や記録の用途にも使えるという面において、絵画よりも汎用性が高いとも言えます。

 

もっとも、その汎用性の高さが、写真のステータスを下げているのですが、その話はまた今度しましょう。

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コメント: 3
  • #1

    and_tkt (火曜日, 03 5月 2011 10:02)

    一時期良さそうだな、と思って買うレコードのジャケが良く見るとフリードランダーだった、っていうことがありましたよ。
    写真として良く撮れてないものも結構あるんですが、なんというか、説得力があるんですよね。
    それで、中身も良さそうに見えるんでしょうね。
    不思議なものです。

  • #2

    精力剤 (金曜日, 08 5月 2015 18:11)

    「ホラ、手???繋ぐでしょ?」

  • #3

    精力剤 (火曜日, 12 5月 2015 11:13)

    「ほらぁっまったく???ちゃんと髪ふかねえと???風邪引くぞ?」